Googleが読み込み速度をモバイルのランキング要素とするSpeed Updateを導入、その対策とは

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Googleは、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素とする「Speed Update」を2018年7月9日にロールアウト開始しました。これは2018年1月にウェブマスター向け公式ブログで、実施について予告されていたものです。
参照:ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します

最近のGoogleのアップデートは、ますますモバイルが意識されている傾向にあります。Speed Update以前にも、2016年11月の発表から約1年半後、Googleは2018年4月にモバイルファーストインデックスのロールアウトを開始しました。ユーザーがデスクトップからモバイルに移行していることに注目し、Googleはモバイル版のページをインデックス、ランキングに使用することに変更しています。
参照:モバイル ファースト インデックスを開始します

Google Speed Updateとは

Speed Updateとは、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素とするようにアルゴリズムをアップデートしたものです。ページスピードは2010年以来デスクトップ検索のランキング要素になっていましたが、モバイル検索の要素になるのは今回のアップデートが初めてです。ユーザーに最高の体験を提供するために検索アルゴリズムを定期的に更新しているGoogleは、現在、デバイスレベルでそれを重視しています。

Googleは、ユーザーにとってページスピードがどれだけ重要かという調査内容を紹介しており、ページの読み込み時間が3秒を超えると離脱率が大幅に増加することが明らかになっています。


Google公表のスピードが与える影響

検索者の意図は依然として「非常に強い要素」であることを強調するGoogleは、この発表で、良質なコンテンツを含むページであれば低速であっても依然として良好にランク付けされる可能性はある、と述べています。ページを構築するために使用される技術のタイプに因果関係はなく、このアップデートはすべてのページに同じ標準を適用し、ユーザーに低速な体験をさせるページだけが影響を受けるとされています。

Speed Updateへの対応方法

Googleによると「開発者は、パフォーマンスがページのユーザーエクスペリエンスにどのように影響するかを広範に考え、さまざまなユーザーエクスペリエンスの指標を考慮する」ことを推奨しています。これは、アルゴリズムの変更に関するGoogleのざっくりとした説明と同様であり、具体的な説明、あるいは最低限のパフォーマンスベンチマークなどを提供していません。

具体的な内容が不足しているため、自分のサイトがGoogleスピードアップデートによってどの程度の悪影響を受けるかは、日々順位をモニタリングしていくことが必要になると思います。

次に、Speed Updateに対し、どのような対策を取ればいいかご紹介します。

AMPの導入

AMP(Accelerated Mobile Pages)を使用すると、モバイルサイト全体のページパフォーマンスを向上させることができます。まだAMPを導入していない場合は、Speed Update対策として、良いタイミングになることでしょう。Googleのテストでは、AMPを使用するとページの読み込み時間を15〜85%短縮できるとされています。Washington Post、BuzzFeed、Voxなどの出版社もAMPを使用しており、サイトのモバイルエクスペリエンスを向上させる最適な手段の1つとなります。

サイトをテストする

最低限のベースラインとなるパフォーマンスのベンチマークを確立することは非常に有用です。現在の自社サイトの実情を知ることで、このアップデートがパフォーマンスにどのように影響しているかを知ることができます。また、競合相手のWebサイトのパフォーマンスをチェックし、自社サイトと比較することもお勧めします。一度ベースラインのパフォーマンスが確認できれば、どの箇所を改善すべきかを認識することができます。

以下に、パフォーマンスベンチマークの確立、変更が必要な箇所の特定、パフォーマンスの向上の評価に役立つツールとリソースをご紹介します。

Google Search Console

多くのWebマスターがすでに使用しているツールですが、「クロールエラー」内の「スマートフォン」タブには、Googleによって識別されたクロールエラーが表示されます。「モバイルユーザビリティ」レポートには、ユーザビリティの問題とその問題点が発見されたページが表示されます。
参照:https://www.google.com/webmasters/tools/home?hl=ja

Google PageSpeed Insight

GoogleのPageSpeed Insightは、ページの読み込み速度をレポートします。速度スコア(fast, slow, average)や、最適化スコア(good, medium, low)、および最適化のための提案をしてくれます。最適化の提案は、サーバー構成や、HTML構造、および外部リソース使用などといったページパフォーマンスに基づいています。
参照:https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/

WebPageTest

任意のURLをテストすることのできるオープンソースのリソースです。さまざまな場所や、ブラウザ、および接続タイプを使用してテストを実行し、幅広いユースケースを評価することが可能となります。ウォーターフォールチャートを含む多くのメトリックスが利用可能で、改善の可能性のある領域を特定してくれます。
参照:http://www.webpagetest.org

Chrome ユーザーエクスペリエンス レポート

このツールは、実際のユーザーが多数のWebサイトをどのように体験しているかを示す、重要なユーザーエクスペリエンスの指標を多く提供しています。自社サイトだけでなく、競合サイトの確認も可能です。
参照:https://developers.google.com/web/tools/chrome-user-experience-report/

Lighthouse

Lighthouseは、ウェブサイトの品質とユーザーエクスペリエンスを向上させるためのオープンソースツールです。パフォーマンス、アクセシビリティなどのあらゆるページをモニタリングできます。ページをモニタリングし、そのページがどのようにスコア付けされたかを示すレポートの取得も可能で、失敗したケースを見れば、サイトの改善できる領域を特定することができます。
参照:https://developers.google.com/web/tools/lighthouse/

サイトのパフォーマンスを改善する

自社サイトのパフォーマンステスト後、満足のいく結果が得られればそれは素晴らしいことですが、もし満足のいかない結果だった場合、またはテストによって改善点が明らかになった場合、すぐに対応することが必要です。改善のための変更は、すべてを一度に修正しようとするよりは、計画を立てて少しずつ対応していくことをお勧めします。

WordPressやその他のコンテンツ管理システムを使用している場合は、そのままの状態でのパフォーマンス最適化は難しく、WordPressにはパフォーマンスを最適化するのに役立つプラグインがいくつかあります。ただし、あまりにも多くのプラグインを使用すると、かえってパフォーマンスに悪影響を与える可能性があるので注意が必要です。

WordPressを使用していないユーザーにとっては、上記で紹介したツールを使用して、改善すべき点を把握することができます。JavascriptとCSSを単純化し、ブラウザのキャッシングを使用すると、ページのスピードを向上させることができます。大きすぎる画像などのファイルは、ページ読み込みに時間を要する一般的な原因の1つとなるため、TinyPNGOptimizillaCompressor.io、などのツールを使用すると、画像ファイルのサイズが小さくなり、サイトのパフォーマンスが向上します。モバイルユーザー向け限定に、特定の画像や動画を非表示にすることも1つの方法となります。

検索意図を考慮する

モバイルでのユーザーの行動は、デスクトップと比べ、さまざまな点で異なります。全体として検索クエリは長くなる傾向にはありますが、モバイル検索のクエリは、デスクトップ上のクエリよりも短いことが多くなっています。モバイルユーザーが求めているのはスピードとシンプルさであることがクエリに現れていると言えます。また、モバイルにおけるもう1つの重要な側面が、ローカルを意識したクエリです。Googleでは、モバイル検索の40%がローカルの情報を求めて検索する意図を持っていることが明らかになっています。ローカル検索が多く行われるサービス(飲食店検索サービス、病院検索サービス等)は特に、Speed Updateの対応を重要視する必要があると言えます。

引き続き質の高いコンテンツ提供を

Googleによる発表の中で繰り返し強調されたのが、良質なコンテンツを重要視する、ということでした。ページパフォーマンスを検索結果のランキング要素として使用するのはもちろん重要なことという認識はできたものの、Googleは依然として質の高いコンテンツをユーザーエクスペリエンスの最も重要な側面の1つとしています。自社サイトのターゲットオーディエンスをしっかりと理解することが重要で、オーディエンスの求めている答えや懸念事項を理解することは、さらに質の高い関連コンテンツを提供する上で不可欠となります。良質なコンテンツはオーディエンスの関心を引き付け、同時にGoogleからも認められるサイトになることができます。

Speed Update自体への対策も重要ですが、これは、Googleがモバイル向けのアプローチに移行する新たな兆候と考えられます。モバイルの視点からサイト体験を評価し、改善する絶好の機会にしていただければと思います。

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