大規模サイト複数サイトのSEOを管理するために必要な10のツール機能とは(エンタープライズSEOツールに求められる役割と機能)

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Search Engine Landに「Top 10 Tool Features For Successful Enterprise SEO」という、エンタープライズSEOツールに関する記事が投稿されていました。

この記事の後半で取り上げられている「Market Intelligence Report: Enterprise SEO Tools 2013: A Buyer’s Guide」で当社も取り上げて頂いており、またこの記事の本論である「10のツール機能」がうまくまとまっていると感じたため、一部引用しながら書かせて頂きます。

この記事を見るにあたっての前提

この記事を書いているポールさんは、2007年より、大規模コマースサイトにてインハウスSEOチームを作ってきました。つまりポールさんは、インハウスSEOのエキスパートといって過言でない状態です。

2007年当時、チームは2人のサーチアナリストがいるだけだったものが、今では開発者やコピーライター、リンク分析担当者やSEO監査担当者、PPCアナリストやソーシャルメディアアナリストまでも含む、80人もの大所帯のチームとなっています。

ポールさんのチームは、5年連続で最高の成長率を達成しているそうです。つまり、インハウスSEOの経験が長いだけでなく、実績を出した人物といえます。

成功するエンタープライズSEOのために必要な10のツール機能

そのようなポールさんが自身の経験を踏まえて洗い出したものが、エンタープライズSEOにとっての「Must-Have」な10の機能です。

1.SEO Audit Score (SEO監査スコア)
2.International Capability (グローバル対応)
3.Scalability (スケーラビリティ)
4.Client Referrals (導入企業からの評判)
5.Beyond Reporting (柔軟なレポーティング)
6.Execution of SEO (SEO実行支援)
7.Vision and Opportunity Forecasting (機会予測)
8.Keyword Discovery(キーワード発見)
9.Tracking Changes (変化のトラッキング)
10.Page Level Competitive Analysis (ページ単位での競合比較)

成功するエンタープライズSEOのために必要な10のツール機能とGinzametrics

これら10機能の説明と、それがGinzametricsでどれくらい実現できているか見てみましょう。

1.SEO Audit Score (SEO監査スコア)

サイト全体でのSEO監査、またページ全体でのSEO監査ができるべし。

【Ginzametricsの場合】
チェック項目を30弱持ち、ページ単位また全体でチェック&スコアリングを行うため「◯」な状態です。

チェック項目は「titleタグにキーワードが含まれている」「h1にキーワードが含まれている」など、Google先生が公式に重要だと明言しているものなどを中心に、あまりマニアックではない項目をチェックしています。

2.International Capability (グローバル対応)

インターナショナルな検索エンジンをサポートしているべし。

【Ginzametricsの場合】
日本、アメリカ含め55カ国(+1カ国β版)対応しており、ツールの画面も5言語対応しているため「◯」な状態です。

3.Scalability (スケーラビリティ)

一連のSEOライフサイクルが透明化されるべし。
(単機能、単業務支援ではなく、一連の業務を支援する機能であること、という意味だと思います、多分。)

【Ginzametricsの場合】
各種データの自動取得とレポーティング、キーワード選定、ページ修正ポイントの洗い出し(≒ 1.SEO Audit Score (SEO監査スコア))、ワードグルーピングベースの効果測定と進捗確認、競合とのトレンド比較など、一連の業務を支援する機能は揃えていると思います。ゆえに「◯」です。

私の知る限り、Scalabilityというと、管理対象キーワード数、サイト管理やユーザー権限の多階層構造(複数部門や外部協力会社との情報共有のためにこの機能が必要)、少ない設定と使い勝手、というあたりがポイントになりやすいですが、Ginzametricsは元々大規模サイト/多数サイト向けの開発思想であり、この辺りの意味におけるスケーラビリティはもちろん「◯」な状態です。

4.Client Referrals (導入企業からの評判)

当該ツールを導入している企業の担当者から話しを聞くべし。
営業マンによるデモプレゼンでは魅力的に見えるかもしれない、しかし日々の現実、つまり日常業務で使えるものかチェックすべき。

設定が煩雑なカスタムダッシュボードは避けるべきで、ドラッグ&ドロップで簡単にダッシュボードの設定ができるツールを探しましょう。

【Ginzametricsの場合】
導入企業様からの評判は、これは私自身が評価する立場にないので「◯」も「×」も書けません。

直近ご導入頂いた企業様のケースですと、他社のウェブサイト担当の知人からGinzametricsを使っていて結構いいよ、と話を聞いたことがきっかけで、当社にお問合せ/早期に導入ご判断頂きました。
このようなケースが増えるよう、着実にGinzametricsの機能拡充などを進めていきたいと思います。

カスタムダッシュボードは、残念ながら現時点は「×」です。
私の知る限り日本においては、SEOダッシュボードのご要望よりも、(Web)マーケティングダッシュボードのご要望が大きく、集客チャネルの1コンポーネントであるSEO関連の情報をGinzametricsから外部に連携できるAPIを順次拡充している状態です。

5.Beyond Reporting (柔軟なレポーティング)

固定化されたレポーティングではなく、個別ページ監査、競合順位比較やリンク分析など、アドホックなニーズに対応できる柔軟なレポーティングを持つべし。
さらに、ウィークリーレポーティングでは不十分。

【Ginzametricsの場合】
柔軟性の高いレポーティングは初期より重視しており、「◯」といえると考えています。
競合比較含めたキーワード順位把握やトラフィックの収集はデイリーであるため、こちらも「◯」な状態です。

※USの当社の競合ツールは、基本的にウィークリー更新のものが多く、デイリー更新はオプション費用がかかるようです。

6.Execution of SEO (SEO実行支援)

モバイル/ローカル/ソーシャル含めた、SEO実行の支援が出来る能力を持つツールを選ぶべし。

【Ginzametricsの場合】
ページ毎のソーシャルシグナル分析は行うものの、Ginzametricsが広くモバイル/ローカル/ソーシャルを含めた形でSEO支援が出来るかというと、現時点「×」です。

モバイル/ソーシャルの観点でどうSEOを意識したアクションを打つべきか、現時点(少なくとも私の理解では)共通的な見解とその実践は今後のフェーズかと思いますが、Ginzametricsとしても今期避けて通れない領域の1つです。

7.Vision and Opportunity Forecasting (機会予測)

予測される業界の今後の動向とベクトルが合っているべし。
また、キーワード別のフィージビリティ(どの程度簡単/困難か)含めた機会予測ができるべし。

【Ginzametricsの場合】
業界の今後の予測との合致は、私個人は合っているはずだと認識していますが、人によって、つまり見据える先の姿によって合う合わないは違うため、「◯」「×」は控えます。

ちなみに、ツールが依って立つ前提や目指す先は、案外ツールによって違います。(開発思想に近い部分のため、機能だけ見てもなかなか違いがわからないかもしれません)

例えば、当社のUSでの競合であるBrightEdgeやConductorは「検索結果の最適化」が大事であるという思想に立っていると聞いたことがあります。そのため、SEOプラットフォームでありつつも、PPCデータとの統合やその分析という方向に機能はよっていきます。(創業の頃、そこまでソーシャルが広まっていなかった、という時代背景もあります)

一方、当社の場合、インターネットの世界はますますソーシャルになり、人々により情報選択権が移っていくため、「get found」されるようなコンテンツとコミュニケーションが大事になるだろう、という思想に立つため、SEOプラットフォームでありつつも、コンテンツマーケーティングを意識する方向によっていきます。

キーワード別のフィージビリティ含めた機会予測は、現時点「×」です。

8.Keyword Discovery(キーワード発見)

最適ランディングページのマッピング機能付き、かつソーシャルの影響も加味したキーワード発見機能を持つべし。

【Ginzametricsの場合】
キーワード発見、私の理解では適切なキーワード選定とプライオリティ付けについて、この記事内容に対してGinzametricsは「△」な段階です。

各種指標に基づく重点キーワードの選定と優先度判断は、Ginzametricsの得意とするところです。これは「◯」です。
一方、キーワード選定と当該キーワードがベストマッチするページの発見は現在のGinzametricsに機能はありません「×」。また私自身その機能がどういったものか、業務レベルのイメージが湧きません。
(PLPの設定こそ、指標だけでなく事業状態などを踏まえて決めるべきと思い、また既存ページが存在しないため新たに作るべきという選択肢と判断もあるため、、、私にイメージできておりません。具体的なイメージをお持ちの方がいれば、是非ご教授頂けると大変ありがたいです。)

9.Tracking Changes (変化のトラッキング)

作業の変更履歴を残せるべし、特にアクションに対して結果が悪化した場合に、その履歴を残せるべき。

【Ginzametricsの場合】
これはGinzametricsにない「×」ため、Google Analyticsのようなわかりやすいシンプルなものを実装しなければです。

10.Page Level Competitive Analysis (ページ単位での競合比較)

特定のキーワードで、競合の対応するページと自社のページでどちらがより最適化されているか把握できるべし。

【Ginzametricsの場合】
Ginzametricsは1つのキーワードで、自社と他社4社のキーワード順位の比較を行い、またページ単位でのページチェックを行うため、「◯」な状態です。

この記事で語られない大事なこと

ポールさんの記事はツールにフォーカスしていますので書かれていませんが、エンタープライズSEOの実践にあたっては、往々にして人と組織の課題にぶつかります(ポールさんはこの2つはクリアしているものと思われます)。平たくいえば、SEO業務がわからない、インハウスでSEOをやれる人がいない、社内の動くべき人が動いてくれないなどです。

つい先日も、ウェブマーケに関わる方なら誰もが知っているサイトの集客担当の方とお会いしましたが「(Ginzametricsの)ツールは良いと思うけど、やれる人がいない」と言われていました。なかなか根深い課題です。

分析解析系のツールやソリューションの領域は、成熟度が進むと「数値分析」「レポーティング」といった基本的な部分から「予測」「最適化」「統合」といった先進的な期待が高まる傾向にあります。
一方、足下を見ると「やれる人がいない」「スキルが足りない」といった、根本的な課題から進まないことが多いです。

私の知る限り、10年以上前の分析系CRMやBI領域でも、アクセス解析でも、SEO(Data Drivenな方です)も、類似の歴史を経ているように見えます。

当社はツールベンダーであるため「成功するエンタープライズSEOのために必要な10のツール機能」はきちんと満たしていく必要がある認識です。
一方、ツールを使う背景や前提たるSEO業務や組織がうまくいかないと、ツールから価値は見いだせない もしくはツールは使ってもらえません。

その辺りの参考になる情報も、引続きまとめて出していこうと思います。

【今回の内容に関連する参考資料】
社内SEO担当者のためのインハウスSEO業務ガイド (無料ダウンロードPDF)
エンタープライズSEOの課題と対応 (Slideshare)
インハウスSEOの課題と対応 (Slideshare)

今回の記事は、Search Engine Landの記事「Top 10 Tool Features For Successful Enterprise SEO」の中の、10の機能とその補足説明分を参照しております。

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