ブランドアウェアネス改善のためのSEOと、SEOのためのSEOの違いとは

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先日SEO/コンテンツマーケティングに関する調査レポートを出させていただきました。

SEO/コンテンツマーケティング調査レポート2014
SEO/コンテンツマーケティング調査サマリ

調査項目の一つが、SEOの目的が何であるか。
当社のお客様やセミナー参加いただく方は、コマースやバーティカル(人材、不動産、旅行、教育など、サイトに明確なコンバージョンがある)の割合が高いこともあり、”コンバージョン”、”ウェブトラフィック増”といった項目が上位を占めました。

その一方で、私が個人的に着目していた項目が “ブランドアウェアネス”

一昔前だと、”ブランディング”/”ブランド” という単語と、”SEO” という単語は、考え方としても施策内容としても、全く相容れないものとして扱われていたように感じます。

しかし1年前くらいからでしょうか、日本でも一部のマーケターが、ブランドアウェアネスを高めるために、SEOを意識するようになってきました。

このブログ記事では、ブランドアウェアネスとSEO、ブランドアウェアネス改善のためのSEOについてまとめます。

SEOのためのSEO

調査結果にある通り、通常 “SEO” というと、”コンバージョン”、”ウェブトラフィック増” を意図します。

このような目的を主眼に置く場合、より刈り取り型の発想が強くなり、
例えば、ビッグワード中心、ビッグワード × 地域掛け合わせ、といったキーワードを意識する傾向
にあります。

上記は決して悪いことではありませんし、コマースやバーティカルサイトではその目的である方が妥当です。
ただ、“競合に対して自社がどうか”、”自社がユーザーにどう見られていたいか”、”どういうポジションを作りたいか”、といったマーケティング的な観点は、意識されることが少ないように感じますし、”この点は意識していないと自覚すること”は大事だと思います。

ブランドアウェアネスとSEO

これに対して、ブランドアウェアネス向上/改善を目的に置く場合、まさに “競合に対して自社がどうか”、”自社がユーザーにどう見られていたいか”、”どういうポジションを作りたいか”、といったマーケティング的な観点が中心になります。

ブランドアウェアネス向上/改善とは、「特定のターゲットユーザー層に、自社/自社商品/サービスを、適切に認知してもらうこと、そのカテゴリの中で自社を思い出してもらえるようにすること」と言い換えることもできます。
このために、そのユーザー層と自社との接点を増やしていく、競合に接するより先に自社に接してもらうことが、一つのポイントになります。

大事なのでもう一度書きます。
“そのユーザー層と自社との接点を増やしていく、競合に接するより先に自社に接してもらうことが、一つのポイント” になります。

ブランドアウェアネスとSEOの実例

ブランドアウェアネス改善のためのSEOとして、あるハウスメーカーの例を上げましょう。

このハウスメーカーは、一戸建てがメインビジネスになりますが、それ以外に、土地活用、不動産投資、リゾートなどの周辺ビジネスも手掛けており、その一つがリフォームでした。
昨今リフォーム市場は伸びており、そのマーケットを積極的に取りに行きたいというところで、リフォーム領域でのマーケティングに力を入れることになりました

■有名だけど、特定領域では想起されない有名企業

その担当者のセンスが非常に良かったのが、企業名の認知度は非常に高いものの、”リフォームの領域での”ブランド認知は極めて低いと、理解されていたこと。
マーケットにおける自社のポジションの理解、ユーザーからの認知度合いの理解の解釈を間違うと、その後の施策は、全てちぐはぐになってしまいます。

この状況をSEOの観点で言い換えると、ある方が自宅の浴槽なり玄関なりを修理しようと思った時に、このハウスメーカーの社名は思い出されることが少なく、それゆえ社名で検索されないことを意味します。
実際このハウスメーカーは有名ですが、リフォームの領域では主要企業として名前が挙がることはありません。

社名ワードでの集客は期待できず、ノンブランドワードで自社が露出できるようにする必要があります。

■実際のユーザーの、その場面における想定行動シーン

次に、ある特定のユーザーが、実際に浴槽が壊れた、外壁を直そうと思った時に、どういう行動に出るか検討しました。
「外壁修理 業者 浜松」「お風呂 リフォーム 大宮」と調べるだろうと。
リフォームはオンラインサービスではありませんので、大宮在住の方が札幌のリフォーム屋の情報を見ても仕方がなく、「一般ワード群 × 地域」で調べるだろうと。

そのような観点で、ユーザーが検索するであろうキーワードを多数洗い出し、そのワードでの検索順位を調べると、想像以上に検索結果に表示されない状態でした。

つまり、社名やブランドワードでも検索されず、ユーザーが一般に検索するであろうノンブランドワードでも見つけられない

リフォームに関して調べる潜在ユーザー層に、自社のことを知ってもらえない状態でした。
知ってもらえなければ、注文してもらえることもありません。

このハウスメーカーでは、上述の状況理解の上、検索ユーザーに自社のことを見つけてもらうために(ブランドアウェアネス改善のために)、ユーザーが検索するであろうノンブランドワードにフィットするコンテンツを、オウンドメディアに着々と追加している状態です。

ブランドアウェアネスとSEO:補足

上述のハウスメーカーの例は、検索する消費者の中での自社ブランドのアウェアネスの適切な現状理解と、ブランドアウェアネス向上/改善を目的とするアクションの、お手本のような判断と行動です。

この動き(ブランドアウェアネス向上/改善を目的とするSEO施策)は、どうやら英語圏では珍しいことではないようです。

Econsultancy社の調査、「UK Search Engine Marketing Benchmark Report 201307」によると、ブランドに重要な影響を与えるデジタル施策として、オンライン広告でもソーシャルメディアでもなく、なんとSEOが一番重要であるという結果が出ています。

この調査には、私も最初目を疑いましたが、ブランド/ブランドアウェアネスにおいてSEOは重視されているようです。

ブランドアウェアネスとSEO

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